非常用発電機の負荷試験|対象の確認と試験後の整備
2025/11/06
非常用発電機の負荷試験について相談するときは、設備の用途と原動機の種類、これまでの点検・整備履歴を確認します。高圧か低圧かだけで、負荷試験の要否や周期が決まるわけではありません。
試験前には接続方法と施設への影響を確認し、試験後は結果と必要な整備を整理します。このページでは、その流れと記録する内容を紹介します。
目次
試験を検討する前に確認すること
給電先と適用基準
消防用設備等の非常電源として使われる設備は、所定の点検基準を確認します。事業継続用の電源や電気設備の保安管理についても、目的と保守基準に応じて確認範囲を整理します。
負荷をかけて確認すること
電圧・周波数・電流、温度・圧力、漏れ・異音等の運転状態を確認します。負荷試験は設備の状態を知る手段であり、将来の作動や故障しないことを保証するものではありません。
資料で確認すること
型式・定格・設置場所、単線結線図、点検報告書と交換履歴をそろえます。原動機の種類と既存の点検方法を把握し、必要な試験・整備を検討します。
負荷運転等の周期と対象
所定の点検は継続する
消防用設備等の非常電源では、機器点検・総合点検の各項目を実施します。負荷運転等の周期だけを取り出して、点検全体を省略するものではありません。
6年周期とできる条件
所定の予防的な保全策を毎年実施する場合には、負荷運転等を6年に1回とできる条件があります。対象装置の確認、メーカーの推奨交換年内での部品交換と記録を照合します。
ガスタービンと内部観察等
原動機がガスタービンの設備は、この点検基準上の負荷運転は不要とされています。また、負荷運転に代わる所定の内部観察等の方法があります。予備電源が複数あることや新型であることだけで、点検が免除されると判断しないようにします。
試験方法と確認できる範囲
実負荷試験
実際の設備を負荷として運転します。使用できる負荷量、切替操作と施設への影響を確認し、試験で確認する回路・機器を明確にします。
模擬負荷試験
専用の試験機を接続して負荷をかけます。電圧・容量と必要な負荷条件に合った装置を使用し、接続箇所、ケーブルと排熱、搬入経路を確認します。建物側の全設備の動作確認は別途整理します。
内部観察等
所定の観察・動作確認・成分分析等を実施する点検方法です。外観を見るだけの点検や任意の部品交換とは区別します。
試験条件は適用基準と目的に沿って決めます。根拠を確認せず一律の負荷率や運転時間を当てはめず、実施する内容を施設側と共有します。
現場の調整・報告書と整備
事前調整と復旧
作業時間、停電の範囲、非常時の給電への影響を確認します。試験前後に切替状態、設定・警報、遮断器と給電先を確認し、所定の待機状態へ復旧します。
報告書に残すこと
- 対象機器と試験日・実施者
- 試験方法、負荷条件と運転時間
- 測定値、判定と観察した状態
- 不具合や確認できなかった項目
- 復旧確認と今後必要な作業
不具合の診断と整備
燃料や冷却水の漏れ、始動不良、警報等があれば、発生時の状況を記録して原因を確認します。当社では、負荷試験・点検・診断から、必要な整備・修理まで対応します。
相談時には、点検報告書と交換履歴、気になっている症状をお知らせください。設備の状態と作業範囲を確認してご案内します。
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