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活動報告~不具合調査② ある「部品」の劣化がもたらした!?~

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活動報告~不具合調査② ある「もの」の劣化がもたらした!?~

活動報告~不具合調査② ある「部品」の劣化がもたらした!?~

2024/02/26

非常用発電機が動かない!?
~原因を特定するために現地調査へ~

有事の備え「非常用発電機」が動かない!?

~動かない原因を究明せよ~

今回、お客様より下記のようなご依頼をいただきました。

「非常用発電機が動かないんだけど、見に来てくれますか?」

早速、調査へ伺いました。

はたして、発電機の状態は?現地で何があったのでしょうか?

まずは機関消耗品類の確認を!

潤滑油

潤滑油状況確認

潤滑油量や燃料混入の様子等を確認。

 

冷却水

冷却水状況確認

冷却水量・変色・劣化状況等を確認。

 

冷却水ホース

冷却水ホース状況確認

ホースに亀裂等の劣化がないか、水漏れ等がないか確認。

Vベルト

Vベルト状況確認

Vベルトに亀裂がないか、張り具合は適切か等を確認。

消耗品類の確認後はまずは現状確認!

上記以外の機関消耗品類の確認も踏まえ、一通り確認が終わりました。

発電機の状態を確認するために、一度始動をかけていきます。

「すると!」

セルモーターが回りきらず、エンジンが始動できていませんでした。

セルモーターが回らないとなると…

~最も可能性の高いのは?~

セルモーターが回りきらなかったものの動作はしているため、セルモーター自体の故障ではなさそう。

次に怪しいのは始動用蓄電池の容量不足や充電不足が考えられます。

では、実際に設置されている蓄電池を確認していきましょう!

設置されている蓄電池の銘板

重要な情報がここに!

使用している蓄電池の情報が詰まったものになります。

今回の蓄電池は2007年製になります。

蓄電池の交換時期のステッカー

メーカーが推奨している交換時期が!

蓄電池の製造メーカーが交換時期をステッカーに記載している場合があります。

これらの情報から蓄電池は製造から16年以上が経過し、メーカーが推奨する交換時期を大幅に超過してしまっているのがわかります。

 

※蓄電池の交換時期はおおよそ5~7年が目安となります。

 使用している蓄電池の型式によって変わりますので、ご注意ください。

 

このことから、経年劣化による蓄電容量の低下がセルモーター不始動の原因であると考えられる。

エンジンを始動することができるのか…?

~仮設バッテリーで動かすことができたのか~

蓄電池の出力では発電機を始動することができていないのであれば、他から必要な電力を供給することで発電機を始動することができるのではないか。

そこで、仮設バッテリーをつないで、出力を補った状態で始動をかけていきたいと思います。

仮設バッテリーを使って始動をかけると…

無事にエンジンが起動し、発電することを確認できました!

この結果から、蓄電池が経年劣化により蓄電性能が低下し、十分な出力が出せなかったことが不始動の原因であると判明しました。

今後のご提案として

発電機が動かない状況なので、蓄電池の交換を早急にすることをご提案させていただきました。

また、併せて冷却水は変色してしまい、本来の役目を十分に担えない可能性が高いので、冷却水等の交換も併せてご提案させていただきました。

 

常日頃使う設備ではありませんが、いざというときに我々の命を助ける設備になります。

皆様も設置している発電機の状況と真摯に向き合ってみてはいかがでしょうか。

お困りのこと等ありましたら、下記の電話番号またはInstagramもやっています!

現地調査や発電機のメンテナンス等幅広く対応いたしますので、お気軽にご連絡ください。

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