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非常用発電機の燃料|種類・消費量の計算・タンク管理と交換の考え方

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非常用発電機の燃料|種類・消費量の計算・タンク管理と交換の考え方

非常用発電機の燃料|種類・消費量の計算・タンク管理と交換の考え方

2026/05/06

非常用発電機の燃料は、まず機器の取扱説明書と仕様書で確認します。軽油・A重油・ガスなどの名称だけで判断せず、その機種に指定された種類と品質条件を守ることが基本です。

この記事では、既設設備の管理に必要な燃料の確認、消費量と運転時間の計算、タンク・配管の点検、燃料交換の考え方を整理します。

目次

    非常用発電機に使う燃料の確認

    使える燃料は機種ごとに確認する

    ディーゼル発電機には軽油やA重油に対応する機種があります。ただし、同じシリーズでも仕様やタンクの条件によって使用できる燃料が異なる場合があります。燃料を変更するときは、発電機だけでなく、タンク・配管などを含めてメーカーと設備管理者に確認します。

    ガソリン発電機、ガスエンジン発電機、ガスタービン発電機も、それぞれ指定燃料を使用します。対応する燃料は、機器の型式と仕様書で確認できます。

    燃料の調達と保管も運用計画に含める

    液体燃料では備蓄量と補給経路、ガスでは供給方式や供給停止時の対応を確認します。LPガス設備では、必要な運転時間に応じた備蓄量に加え、発電機に必要な流量・圧力でガスを供給できることが大切です。供給設備の能力は、ガス事業者と確認します。

    停電時の補給を計画する際は、燃料供給者との連絡方法、配送車両の進入経路、補給作業の担当者まで決めておくと、現場で対応しやすくなります。

    燃料タンク・小出し槽と供給設備の管理

    タンク容量と使える燃料量は分ける

    タンクの表示容量すべてを運転に使えるとは限りません。吸込み位置、残量警報・停止設定、補給管理の条件などを確認し、運転に使える量を把握します。主タンクから小出し槽へ移送する設備では、主タンクの残量に加えて移送ポンプ、液面制御、弁、配管の状態も確認します。

    設置・変更は所管窓口と確認する

    燃料設備の規制は、燃料の種類、貯蔵・取扱数量、設置形態などによって異なります。タンクの増設や移設では、消防法や火災予防条例等に基づく許可・届出、構造・配置の条件を確認します。所管の消防署に相談する際は、燃料の種類と数量、タンクや配管の図面を用意すると、必要な手続きを確認しやすくなります。

    点検で見るところ

    • タンク・配管・接続部に漏れや腐食がないか。
    • 残量表示や液面制御が設備の手順どおりに機能するか。
    • 移送設備がある場合、必要な燃料を供給できるか。
    • 補給口や通気設備に異常がなく、点検・補給の経路が確保されているか。

    点検や整備の周期は、適用される制度とメーカーの指示、設備の状態を確認して決めます。点検結果と作業履歴を残し、清掃や部品交換の計画に役立てます。

    燃料消費量と必要燃料量の計算

    仕様書の燃料消費量を使う

    燃料消費量は機種、燃料、周波数、負荷などによって変わります。メーカーの燃費資料で、対象型式と運転条件に合う値を確認します。

    kVAは皮相電力、kWは有効電力を表すため、同じ数値として扱いません。また、負荷が半分になっても、燃料消費量が単純に半分になるとは限りません。

    計算例

    一定の運転条件で燃料消費量を20L/hと仮定し、10時間運転する場合、消費する燃料の計算値は20×10=200Lです。逆に、運転に使える燃料が200Lで消費量が20L/hなら、計算上は10時間です。これは説明用の仮定で、特定機種の性能を示すものではありません。

    実際の計画では、負荷の変化、使い切れない燃料、点検運転での消費、補給の遅れなどを考慮します。補給までに必要な時間を見込み、備蓄量に余裕を持たせます。燃料量だけでなく、機器がその時間の運転に対応することも確認します。

    関連:非常用発電機の運転時間と燃料計算

    燃料の劣化・補給・交換への対応

    交換時期は保管条件と状態から判断する

    燃料の品質は保管期間だけで決まりません。水分や異物の混入、保管環境、燃料の性状などを確認し、メーカーや燃料供給者の指示に沿って管理します。補給日と点検結果を記録しておくと、交換時期を相談する際の資料になります。

    点検では補給・交換履歴、燃料の状態、フィルターの汚れ、始動や運転の状況を確認します。外観だけで品質を判断できない場合は、必要な検査を検討します。異常が見つかった場合は、燃料とあわせてタンク・配管・フィルターの状態を調べ、必要な作業を判断します。

    燃料の補給と交換作業

    日常の管理では、運転で消費した燃料を補給し、必要な備蓄量を保ちます。劣化や汚染が確認された場合は、燃料の交換やタンクの清掃を検討します。作業中に発電機が使用できなくなる時間も含め、施設の管理者と日程・作業範囲を調整します。

    補給方法も設備によって異なります。作業前に取扱説明書と設備の運用手順を確認し、給油時の停止操作や火気管理など、その設備に必要な安全措置を取ります。燃料系統を開放する作業やエアー抜きなどは、機種ごとの手順を理解した技術者が行います。

    点検後の対応

    当社では、非常用発電機の負荷試験・点検・診断・整備・修理に対応しています。燃料系統の異常や始動不良が見つかった場合も、原因を調べ、必要な整備・修理についてご相談します。

    参考:ヤンマー:非常用発電機の機種別仕様非常用発電機の燃費資料燃料系統のエアー抜きに関する案内

    内容確認・更新:2026年9月6日

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